今回は、前回に引き続き、仕事や働き方について書いていきます。
テーマは「労働の負荷」です。
みなさん「労働の負荷」という言葉、聞いたことがありますか?
というのも最近、
「現代は、一昔前よりも労働の負荷が高くなっているのではないか」
という考え方が、
少しずつ言われるようになってきています。
もし、日々働く中で、
家に帰ったときにはヘトヘトで、
何もする気が起きない。
そんなことに少しでも心当たりがあれば、
このまま読んでいってもらえたら嬉しいです。
それでは、どうぞ。
「労働の負荷」という言葉を知ったきっかけ
「労働の負荷」という言葉を私が知ったきっかけは、
『なぜ働いていると人は本が読めなくなるのか』
という本と出会ったことでした。
この本は、少し前に話題になっていて、
タイトルにも思うところがあり、
興味を持って読んでみることにしました。
本の前半では、読書という文化について語られ、
後半に進むにつれて、
なぜ現代人は「読む余裕」を失っているのか。
その背景として「労働の負荷」という考え方が紹介されていきます。
現代の労働は、見えない負荷が増えている
本書では、
現代の労働は、一昔前に比べて、
目に見えない負荷が高くなっている、
という見方が示されています。
以前の仕事は、
単純作業が多かったり、
組織内や他社と連絡を取る場合でも、
実際にその場まで移動したり、
物が届くまで待つ必要があったと述べられています。
また本書の中では、
そうした「待ち時間」が、
結果として人の負荷を軽減していたのではないか、
という見方が示されています。
一方で現代では、
メールやチャットで即座に連絡が取れ、
オンラインで打ち合わせをすることも、
当たり前になりました。
その結果、
仕事のスピードや密度が高まり、
同じ労働時間の中に、
より多くの作業や判断が詰め込まれるようになっている、
と述べられています。
それにもかかわらず、
現代社会は今も、
「8時間労働」という枠の中で、
それを処理しようとしています。
あまりにも速いテクノロジーの進化に、
人間の身体や脳は、
まだ追いついていないのではないか。
私は、そう思います。
もちろん、昔は昔で、
今とは違った大変さや苦労があったとは思いますが。
映画『花束みたいな恋をした』について
この本の中では、
映画『花束みたいな恋をした』についても触れられていました。
本書で紹介されていたこともあり、
私自身も改めてこの映画を観ました。
この映画は、
有村架純さん演じる絹と、
菅田将暉さん演じる麦が、
本や音楽、映画といった趣味が合ったことをきっかけに仲良くなり、
自然な流れで付き合い始めるところから始まります。
ですが、就職や働き方、生活リズムの変化をきっかけに、
二人は少しずつすれ違っていきます。
そういった、
現代社会の中での恋愛を描いた作品です。
映画の印象的なシーン
本書の中でも紹介されていた、
あるシーンがとても印象に残っています。
仕事に追われ、余裕を失っていく麦に対して、
「もっと本を読めばいいじゃん」
「買ったゲームもやればいいじゃん」と、
絹は言います。
それに対して麦は、
「パズドラ以外、何もできないんだよね」
「もう、何も考えられない」と返し、
二人は衝突してしまいます。
このやり取りを観たとき、
正直、私は少しドキッとしました。
麦のような状態の人は、少なくない
現代は、麦のような状態になっている人が、
決して少なくないのではないでしょうか。
労働の負荷が高いまま、
それを毎日の生活の中に詰め込んでいく。
その結果、家に帰るころには、
もうヘトヘトで、
何かを考えたり、
じっくり楽しんだりする余裕が残っていない。
だから、手軽に刺激を得られるものに流れてしまう。
スマホを開いて、
YouTubeやSNSを眺めるくらいの体力と気力しか、
残っていない。
それは怠けているからでも、
意志が弱いからでもなく、
ただ単に、
それ以上のことをする余力が残っていないだけなのだと思います。
余談:主題歌「勿忘」と小さな悲しみ
余談ですが、この映画の主題歌は、
私の好きな Awesome City Club の「勿忘」でした。
エンドロールで流れるのを楽しみにしていたのですが、
Netflixで観ていたせいか、
クレジットに入る前に再生が終わってしまい、
少しだけ悲しい気持ちになりました。
ですのでここで聴きましょう!笑
本書で印象に残っている「半身」という考え方
もうひとつ、
本書の中で印象に残っている考え方があります。
それが、
「何事にも、半身で取り組む」
という視点です。
仕事だけに全力で向き合うのではなく、
趣味や人との関係も含めて、
ひとつひとつに少し余力を残しておく。
そうした姿勢が、
結果的に自分を守ることにつながる。
そんな考え方が紹介されています。
この考え方は、
これまでの記事でも書いてきた
「どれか一つに偏らず、全部を大切にしたい」
という自分の考えを、
支えてくれているように感じています。
おわりに
今回は、「労働の負荷」というテーマについて書いてきました。
正直に言うと、
私自身、今のような詰め込みすぎた労働環境に、
この先何十年も耐え続けられる気がしません。
それを
「別に普通じゃない?」と思える人もいるでしょうし、
「それくらいで音を上げるなんて甘い」と感じる人もいると思います。
もし、そう感じられるのだとしたら、あなたは超人です!うらやましいですね。
一方で、
映画の麦のように、
「何も考えられない」
「好きだったことを楽しめない」
そんな状態に心当たりがある人がいたとしたら、
それはあなたの能力や努力が足りないからではありません。
あなたは、もう十分に頑張っています。
もし、
麦くんのような状態になっていて、
しんどい、苦しいと感じている方がいらっしゃったら、
少し自分をいたわってあげてください。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
もし共感できたところがあれば、
コメントやブックマークをしてもらえると嬉しいです。


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