はじめに
皆さんは、
**「複利(ふくり)」**という言葉をご存じでしょうか。
投資の話題ではよく使われる言葉ですが、
あまり聞きなじみがない、
という方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、
インデックス投資を考えるうえで
とても重要な考え方のひとつである
複利という仕組みについて、
できるだけシンプルに整理していきます。
それでは、
順番に見ていきましょう。
複利とは何か
複利とは、
利息に利息が付く仕組み、
つまり、
増えた利益が、さらに次の増え方につながっていく仕組みのことです。
元本に対してだけでなく、
これまでに増えた分にも利益がついていく。
この積み重なりを、複利と呼びます。
この仕組みについては、
アルベルト・アインシュタインが
「人類最大の発明だ」と言った、
という説が紹介されることもあります。
複利は、
よく雪だるまに例えられます。
雪玉を転がすと、
大きくなった表面にさらに雪がつき、
どんどん大きくなっていきます。そういうイメージを持っていただければと思います。
数字で見る複利の動き
ここで、
簡単な数値例を見てみます。
仮に、
100万円を年利5%で運用した場合。
- 1年後:105万円
- 2年後:110.25万円
- 3年後:115.76万円
毎年の利率は同じですが、
増えていく金額は
年々少しずつ大きくなっています。
これは、
増えた分も含めて、次の増え方につながっている
ためです。
(下図 橙:複利 水色:単利)
単利との違い(動きで見る)
同じ条件で、
単利の場合の動きも見てみます。
仮に、
100万円を年利5%で運用した場合。
単利では、
元本にだけ利息がつきます。
- 1年後:105万円
- 2年後:110万円
- 3年後:115万円
毎年、
増える金額は常に5万円です。
このように、
単利では、
増えた分が次の運用に回らないため、
その利益が、さらに利益を生むことはありません。
多くの人が最初に思い浮かべる
「投資」のイメージは、
こうした形に近いのではないかと思います。
単利と複利の差(金額による違い)
ここでは、
同じ条件で運用した場合の、
単利と複利の差を見ていきます。
100万円の場合、
10年後には
単利で約150万円、
複利で約163万円になります。
一方、
1,000万円の場合は、
10年後に
単利で約1,500万円、
複利で約1,630万円になります。
仕組みは同じですが、
元本が大きくなるほど、
差が金額として
見えやすくなっていきます。
複利を生かしやすい投資法としてのインデックスファンド
複利の効果を生かすために必要な条件は、
次のようなものです。
- 長期で続けること
- 分散されていること
- コストが低いこと
これまで紹介してきた、
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) や
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
といった代表的なインデックスファンドは、
こうした条件をあらかじめ満たしています。
また、
積立投資の仕組みが用意されているため、
同じ形を続けやすい、
という特徴があります。
インデックス投資は、
多くの人が、難しい仕組みを必要とせず、
複利の効果を生かしやすい投資法
だと考えます。
まとめ
金額が小さいうちは、
複利の効果は実感しにくいかもしれません。
ただ、
積み立てを続けて元本が大きくなると、
増える金額も大きくなり、
**「増えた分が次の増え方につながっている」**感じが
分かりやすくなってきます。
また、
別の記事で触れる予定ですが、
そのころになると、
「お金が自分で働いてくれている」
そんな感覚が、
少しずつ芽生えてきます。
ということで今回は、
インデックス投資を考えるうえで欠かせない
複利という考え方についてご紹介しました。
少しでも面白かった、
参考になったと感じていただけたら、
ぜひコメントやブックマークをしていただけるとうれしいです。
※本記事は、筆者個人の経験・考えに基づくものであり、特定の投資行動や判断を推奨するものではありません。最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。


コメント