はじめに
これまでの記事では、
投資の仕組みや用語、考え方といった部分を中心に書いてきました。
今回は、そこから一歩進んで、
具体的な投資の手法について説明していきます。
第3回で触れた、
- インデックス型の投資信託を選び
- 積み立て設定をして
- 長期で保有していく
今回は、このシンプルな流れを、
もう少しだけ深掘りしていきます。
普通の人が資産運用で99点を取る方法
私がインデックス投資を考えるうえで、
大きな影響を受けたのが、
「普通の人が資産運用で99点を取る方法」という
書籍・サイトで紹介されている考え方です。
資産運用について調べていく中で出会い、
考え方の軸のひとつになっています。
この中で語られている内容は、驚くほどシンプルです。
まず、
自分にとって無理のない現金比率を決める。
そして、
残りの資金を、
時価総額加重型のインデックスファンドを中心とした
投資信託に回し、
長期で積み立てていく。
※時価総額加重型とは、
株価が上がって大きくなった会社ほど、
指数の中で占める割合が自動で増える仕組みです。
その結果、
調子の悪い会社の影響は小さくなり、
成長している会社の割合は自然と大きくなっていきます。
なお、これまで紹介してきた
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)や
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)も、
いずれもこの時価総額加重型のインデックスファンドです。
相場を読んだり、
売買のタイミングを考えたり、
特別な判断をする必要はありません。
私は、この考え方に強く影響を受けて、
今の投資スタイルを続けています。
では、実際にやってみます
ここからは、かなり具体的な話をします。
実際の数字を使って考えてみます。
仮に、
現金を100万円持っているとします。
まず考えるのは、
「この中で、いくらまでなら投資に回しても大丈夫か」
ということです。
これは、
すぐに使う予定がないお金(余剰資金)
もしくは
値動きがあっても、落ち着いていられそうなお金
がどれくらいか、という話です。
例えば、
ある人は50万円かもしれませんし、
ある人は30万円かもしれません。
金額に正解はありません。
大切なのは、
日々の値動きの中で、気持ちが大きく揺れないかどうかです。
投資に回す金額が決まったら、
その分をインデックスファンドに投資します。
残りの現金は、
生活費や予備資金として持っておきます。
そして次にやるのが、
毎月の積み立て額を決めることです。
今の給料の中から、
無理なく積み立てられる金額を決めて、
積み立て設定をします。
毎月いくら積み立てるか。
それだけ決めれば、
あとは基本的にやることはありません。
まとめると、
- まず現金の中から、投資に回しても大丈夫な金額を決める
- その分を投資する
- 毎月の積み立て額を決めて、設定する
やることは、以上です。
本当にこれだけでいいと思う理由(最初は時間をかけてもいい)
私自身、インデックス投資を始めてから5年ほど経ちますが、
このやり方は、確かに真理だと思います。
ただ、
「一括で投資すればいい」と分かっていても,
実際にやるとなると、話は別です。
投資を初めてやる方にとっては,
一括投資はなかなかハードルが高いと思います。
例えば,
現金が100万円あって,
「30万円くらいなら大丈夫そうだな」
と思えたとしても,
いきなり投資するのは,
やはり少し不安に感じる人も多いのではないかと思います。
だから私は,
時間をかけて慣れていくやり方でいいと思っています。
効率は, 多少落ちるかもしれません。
でも, それよりも大事なのは,
無理なく続けられることです。
例えばですが,
- まずは月2万円を積み立てて, 12ヶ月で24万円
- そこで「もう少し行けそうだな」と思えたら
- もし40万円くらいまでなら大丈夫そうなら, 残りの16万円を一括で投資する
こんな形でも, まったく問題ないと思います。
実際にやってみることで,
- 日々の値動きを見て, どんな気持ちになるか
- それでも気持ちが大きく揺れずにいられそうか
そういったことが,
体感として分かってきます。
それが, その人にとっての
リスク許容度です。
もし,
投資に回している部分の値動きが,
思っていたより大きいと感じたら,
投資信託を一部売却して,
自分の感覚に合うように
リスク資産の割合を調整すればいいと思います。
また,
急な出費などで現金が必要になった場合も,
投資信託を売却して,
その分を使えば問題ありません。
売買を繰り返せと言っているわけではありませんよ!
面白いと思ったこと:洗濯機のたとえ
投資にあまり慣れていない方や,
これから始めようとしている方の中には,
「投資」と聞くと,
パソコンの前に座って,
複数のモニターに株価のグラフが映っている,
そんなイメージを持っている人も多いと思います。
たしかに,
プロの投資家の中には,
そういうやり方をしている人もいるのでしょう。
でも,
私たちのような普通の人にとっては,
そこまでやる必要はありません。
それでも,
「こんなに簡単でいいの?怪しい、そんなうまい話あるわけ…」
と感じる人もいると思います。
そんなときに出てくるのが,
洗濯機のたとえです。
洗濯機が登場した当初,
「洗濯を自分でしないと, 人は成長しない」
といった批判をする人もいたそうです。
ですが, 今ではどうでしょうか。
多くの人が洗濯機を使い,
それが当たり前になっています。
洗濯板で洗っていないからといって,
困っている人はいません。
むしろ,
洗濯にかかる時間や労力が減ったことで,
別のことに時間を使えるようになりました。
非常に面白い視点だなと思いました。
もちろん、
この考え方をそのまま鵜呑みにして、
だから大丈夫だ、
というつもりはありません。
ただ、
便利な仕組みや方法が生まれたことで、
普通の人にとっては
「それで十分」と感じられる場面も、
あるのかもしれないなと思いました。
そう考えると、
投資についても、
このやり方に乗ってみと感じています。
おわりに
今回は、
「普通の人が資産運用で99点を取る方法」で紹介されている考え方を参考にしながら、
投資のやり方について紹介させていただきました。。
この本を読んでいて,
もう一つ面白いなと思った部分があります。
それが,
「インデックスファンドの価格がゼロになることはあるのでしょうか?」
という問いに対する答えです。
要するに,
株価が暴落して,
100万円投資していたものが0円になるようなことはあるのか,
という話です。
それに対して本書では,
もし本当にそうなったとしたら,
市場全体の価値がゼロになり,
資本主義や貨幣経済そのものが崩壊していて,
現金さえ意味を持たなくなっている状態だ,
と説明されています。
つまり,
その時点では世界はすでに
北斗の拳のようなヒャッハー世紀末になっているでしょう,
というわけです。
もしそこまで心配するのであれば,
今のうちから北斗神拳を練習しておいた方がいい,
と書かれていて,
正直, ちょっと笑ってしまいました。
北斗神拳を練習するよりは,
この手法に基づいて,
コツコツとインデックス投資を続けていこうかなと私は思います。
それでは、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
もし少しでも面白いと感じていただけたら、
コメントやブックマークをしてもらえると嬉しいです。
※本記事は、筆者個人の経験・考えに基づくものであり、特定の投資行動や判断を推奨するものではありません。最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。


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