市場平均とは?インデックス投資で誤解されがちな言葉の話

資産形成

はじめに

これまでの記事で、
「インデックスファンドは市場平均に投資するもの」
という話をしてきました。

ただ、
“平均”
と聞くと、こんなイメージが浮かぶ人もいるかもしれません。

  • 可もなく不可もなく
  • 50点くらい
  • じゃあ俺が独自のメソッドで、市場平均を超えてやるぜ!

でも、この「平均」という言葉、
実はかなり誤解されやすいものだと思っています。

今回は、
そんな**「市場平均」という言葉**について、
自分なりに整理してみたいと思います。


市場平均は、そもそも前提が違う

インデックス投資で言う「市場平均」は、
決して何でもかんでも平均しているわけではありません。

これまで紹介してきた代表的なインデックスファンド、
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)であれば、
アメリカの企業の中でも、
時価総額の大きい上位500社が対象になります。

つまり、
エリート集団の平均ということですね。

全世界株であれば、
それがさらに世界中に広がったものになります。


市場平均を、短距離走にたとえると

市場平均という言葉がピンとこないなら、
こんなふうに考えてみてください。

たとえば、
オリンピックに出場している短距離選手たちの平均タイム。

これを聞いて、
「平凡そう」と感じる人は、
たぶんいないと思います。

なぜなら、
オリンピックに出場している時点で、
彼らはすでに世界トップクラスの選手だからです。


それでは、ここから少し想像してみてください。

あなたが、
一年に一回、この平均タイムと、30年間にわたって記録を競い合う
とします。

私はそもそも鈍重なので、
正直、絶対に勝てない自信があります。

ですが、
足の速さに自信がある人なら、
「意外といけるかも」と思うかもしれません。

ただ、ここで相手をよく想像してみてください。

相手は、
トッププロたちの中で取られた平均タイムを、
毎年、変わらず出し続ける存在
です。

その集団を相手に、
長い期間、勝ち続けるのは簡単ではありません。

一度や二度くらいは勝てるかもしれません。
ですが、自分のコンディションが悪くて、
思うように記録が出ない年もあるでしょう。

さらに、
自分は年齢とともにどうしてもタイムが落ちていきますが、
相手は、若くて速い選手が現れれば、
顔ぶれが入れ替わっていきます。

この例えを、
そのまま投資の世界に当てはめたものが、
**「市場平均」**だと思ってください。


なぜ、市場平均に勝ち続けるのは難しいのか

よく言われる話として、
市場平均に長期で勝ち続けられるプロの投資家は、全体の10〜20%しかいない
と言われています。

この話も、
先ほどの短距離走の例えを思い出すと、
なんとなく納得できる気がします。

市場平均とは、
誰か一人の好調さではなく、
大勢のトッププロの結果が合算されたものです。

一時的にうまくいく人がいても、
それを長期間にわたって上回り続けるのは簡単ではありません。


さらに言えば、
プロの投資家ですら、市場平均に勝ち続けるのが難しい世界です。

それなのに、
私たちのような普通の人が、
ネットで拾った知識や、思いつきの投資手法だけで、
市場平均を上回れると思うのは――

少し極端に言えば、
安いスニーカーを履いて、
ろくなトレーニングもせずに、
オリンピックの短距離競技に出場するようなもの

かもしれません。


おわりに

ということで、今回は少し短めの記事でしたが、
「市場平均」という言葉について書いてみました。

この言葉、
私自身も最初は少し勘違いしていた部分がありました。

だからこそ、
自分なりの言葉で整理しておきたいと思い、
今回こうして文字にしてみました。

もし、
「なんとなく腑に落ちた」
「見方が少し変わった」
と感じていただけたなら、うれしいです。

参考になったという方がいらっしゃれば、
コメントやブックマークをしていただけると励みになります。

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

※本記事は、筆者個人の経験・考えに基づくものであり、特定の投資行動や判断を推奨するものではありません。最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました