自己理解だけでは危ういと思った理由|仕事・働き方・人生のバランスの話

生き方

どうも、
仕事という言葉自体、
あまり好きではない社会不適合者、
おがれもんです。

少し前の私は、
「自分に合う仕事って何だろう」
と悩むことが多く、
その延長で自己理解について学び始めました。

もちろん、
自己理解は、
今の自分にとってとても大切なもので、
これからも向き合い続けながら、
少しずつ言葉にして発信していきたいと思っています。

ただ、
ある考え方に触れて以来、
自己理解や適職といったものだけを突き詰めるのは、
それはそれで、少し危ういのかもしれない

と思っています。

今回は、
そう考えるきっかけになった
ジョナサン・マレシックさんの
考え方とエピソードを紹介したいと思います。


ジョナサン・マレシックさんとは

マレシックさんは、
もともと大学で教鞭をとっていた研究者で、
現在は、
「働くこと」や「仕事の意味」について発信している
思想家・研究者です。

かつては大学教授としてキャリアを積んでいましたが、
ある時期を境に、
心身の調子を大きく崩すことになります。

その経験以降、
仕事や自己実現をめぐる問題について、
現在は研究・執筆を通じて発信をされています。

そして現在は、
「現代社会は仕事が人生の中心になりすぎているのではないか」
という問いを、
世界に向けて投げかけ続けています。

ここからは、
マレシックさんに何が起きたのか。
そのエピソードを紹介したいと思います。


マレシックさんの体験談

マレシックさんの著作の中に、
大学生だった頃の体験が紹介されています。

当時、
自分の担当教授が、
授業だけでなく、
学生と夜遅くまで映画を観たり、
専門分野について意見を交わしたりと、
仕事そのものを楽しんでいるように見えた。

それを見て、
「なんて意義のある仕事なんだ!
この仕事に就けたら、きっと幸せになれる!」

と、強く感じたといいます。

その思いのまま研究の道に進み、
マレシックさんは若いうちに大学教授となりました。


大学教授となったマレシックさんは、
その後も誰もがうらやむようなキャリアを歩くことになります。

研究者として高く評価され、
若いうちから頭角を現し、
最終的には
終身名誉教授(tenured professor)
という立場にまで上りつめました。

社会的な信用、
安定した地位、
十分な収入。

外から見れば、
名誉も、地位も、生活の安定も、
すべてが揃っているように見えたキャリアでした。


ですがその後、
かつては
「意義に満ちている」と感じていた仕事が、
いつしか、
学生の無気力や成果主義のプレッシャー、
そして終身在職を前提とした逃げ場のなさと結びつき、
重くのしかかるようになってきます。

最終的にマレシックさんは、
燃え尽き症候群と呼ばれる、鬱に近い状態に陥り、
朝、車から降りることすらできないほどの
強い疲労感を抱えるようになってしまいます。


燃え尽きを経験した後、
かつて憧れであり、
安定と評価を手にした
大学教授という立場を、
マレシックさんは辞めます。

その後は、
交通警備員として働いたり、
肉体労働の仕事に就いたりと、
それまでとはまったく異なる業種で働かれたそうです。

そうした生活を送る中で、
心身の状態も次第に落ち着いていった、
という趣旨のことが
著作の中で触れられています。

そうした経験を経て、
マレシックさんは現在、
思想家・研究者として、
世界に向けて発信を続けているそうです。

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ここで、自分の話に戻ります

マレシックさんのこの話は、
私が生き方を考える上で、
一つの大きな軸になりました。

こんなにも優秀で、
社会的にも高く評価されていた人でさえ、
心身がついてこなくなり、
続けられなくなってしまうことがある。

それを知って、
社会に出てからずっと自分が抱えていた
終わりのない疲労感のようなものを、
「感じていてもいいんだ」
「自分がおかしいわけじゃないんだ」
と、少し肯定できた気がしました。

もちろん、
マレシックさんと私とでは、
背負っているものも、
受けている社会的プレッシャーも、
まったく違います。

横に並べて語るのは、
非常におこがましい話なのですが、
それでも
「こんなにすごい人でも、そうなってしまうことがあるんだ」
と知ることができたことは、
私にとって大きな支えでした。


今の日本にも、どこか重なるものがある

そしてこの話は、
形は違えど、
今の日本の状況にも
重なる部分があるように感じています。

日本では、
形が崩れつつあるとはいえ、
終身雇用を前提とした価値観が、
いまも根深く残っています。

そんな中で、
「もっと頑張れ」
「成長し続けろ」
という空気の中、
働き続けているうちに、
気がつけば、
マレシックさんが感じていたのとよく似た、
終わりのない徒労感
を抱えてしまう人は、
今の日本にも少なくないように思います。


おわりに

マレシックさんの話に触れて、
私はあらためて、
家族のことも、趣味のことも、働くということも、
どれか一つに偏らず、全部を大切にして生きたい

と思いました。

もちろん、
仕事や出世に重きを置く人がいてもいいし、
趣味や好きなことを人生の中心に置く人がいてもいい。

その割合は、
人それぞれに心地よいところがあると思います。

一つの生き方だけが正解なのではなく、
それぞれが
自分なりのバランスを選びながら生きていける。

そんな社会だったらいいなと、思っています。

もし今回の話が、
少しでも面白いと感じていただけたら、
コメントやブックマークをしてもらえると嬉しいです。

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